昨年の9月の事ですが、九大にて元院生による放火自殺時間がありました。
亡くなった元院生の境遇を詳しく知ってみると、なんともやりきれない思いを持たれた
方も多くいると思います。
日本語で言うところの魅力ある職種・仕事の事をa glamorous jobとかthe sexy jobとか言うそうです。そして本のタイトルは忘れましたが、アメリカのビジネス指南書の中に
”セクシーな仕事は実入りが少ないと心得よ!”というものがありました。
確か美輪明宏さんもTV出演されている時に「自分のやりたいことで身を立てる事ができる人というのはよほど運の良い人だ」とおっしゃっていました。三輪さんにそう言われると、そうかなと思えてしまいます。
確か漫画家の松本零士さんも、自分と同じように漫画家を志して野垂れ死んでいった若者が何人もいるみたいな事をおっしゃっていたと思います。
この元院生も法律学者としての道を志ながらも、残念ながら経済的な困難が終始つきまとい逃れられずに自ら幕を閉じました。我が身をなぞらえて身につまされる人も多くいると思いますし、何より自分自身がそうであります。
私は小さい頃から、田舎ではそこそこ出来が良かったので、親は期待をしてくれたのですが親が願うような立身出世は成りませんでした。父親は、きちんと勉強をすれば、えんぴつ一本で身を立てる事ができるような事を言っていたのですが、社会というものは複雑系で出来ていて、思いもよらない人が頭角を現してくるものです。
あくまでも私の体験からの所感なのですが、小学校とか中学校でクラスでの人気度やヒエラルキーが上位の子ほど地域社会で中心的な役割を担っているなと思います。
例えば ①中学の成績は中くらい
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②公立の工業高校へ入る。勉強もするが社会勉強の機会も多い。男子高
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③地元で就職。自動車工場勤務
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④誘われて高校の先輩がやっている。チューンドカーショップへ
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こんな感じの友人と久々にお酒を飲んだりすると、話題の偏り具合が半端ないので唖然とします。半径10km以内の事象を越えることはありません(^^) でも人生楽しそうです。
こういう事例をたくさん見てきました。優秀であれば優秀であるほど行く道が狭くなり
万一にも道から外れた時にやり直しが効かない。。。であれば、ほどほどのポジションについてポータビリティが効く身でいたほうが良い。
例えるならホワイトカラーのエリート研究職が失職した際に、明日から土方はできないでしょう。。同じようなポジションを探そうとして時間をかけてグレードダウンした職場にようやく就職するはず?です。ピーターの法則ではないですが・・・
まぁでも普段から、ツナギを着てそこそこの仕事(どんな仕事なんだか)についていれば、ある意味ポータビリティが効くわけです。
私はそういう生き方はできないし、今からでも勉強で人生を変えたい。勉強で人生の見え方を変えたいと思っています。