自分2.0へ! 50代からの再挑戦・自己覚醒録

人生のリカバリーショットを放つべく再キャリア構築の旅https://blogmura.com/ranking/in?p_cid=11013598

そして社会復帰。。?!

私が30才経験なしで就職したシステム開発会社は、”本当にどエライ所でした。”私のような経験がなくても就職できるという点ではホワイトなのですが、社員の扱いはかなり厳しいものがあり今で言うブラック企業と言って良いでしょう。

外国人(主に中国・韓国)を何人か採用していましたが必ず社員寮に入っていました。そして社員にも寮に入ることを勧めてきます。最初に歓迎会を開いてもらい、帰る際に社長から「家まで送っていくよ。」と言われて「なんだ見かけによらずに、優しいんだな」と思っていたら、後で先輩社員から「それは逃げ出した時に、家を把握しておけば捕まえやすいからだよ」と言われ唖然としたものです。

そのような訳で、社員に対しては寮に入ることをしきりに勧めてきます。恐ろしい。。それでも脱走者は出ましたが(苦笑)

まぁこの社長さんもパーソナリティ的に激情家で、口癖が「バカヤロー」でしたから本当に大変でした。コンピューター技術者としては、かなりできる人だと思いますが、なんというかマッドサイエンティストハッカーかという負のオーラが隠しきれない人でした。本人は悪気なく負の行動をしてしまうので、人から裏切られたと解釈して人間不信に陥っている感がありました。

実家は資産家らしいですが、御本人はやたらとお金に厳しく、当然ここで得られる給料も薄給です。また経費も基本的に自分が先出しし後で会社が支払ってくれるパターンで仮払いはありません。そうするとどういうことが起きるかというと、例えば社用で会社の車を使ったとすると、ガソリンを誰が入れるのか?というタチの悪いババ抜きが発生します。皆ギリギリまでガソリンをいれないで帰社するので、乗った時に「あ~これダメだ」があります。私は車を使うことは無かったので難を逃れましたが。。。

また、やたらと〆から支払いまでが長かったように記憶しています。給料は20日締めの翌月の25日支払い、経費は20日締めの翌々月の25日支払いだったと思います。先輩社員が言うには、経費の支払いサイトが長いために、「社員が辞めた後に給料は支払うが、経費はバックレる。経費額がそれほどでもない場合には、辞めた人も忘れていたり関わるのが面倒で連絡よこさないから大丈夫なんだ。」と凍りつく話を聞かされました。

で、とにかくお金がないので、一日に自由に使えるお金は缶コーヒー1本分の120円。昼は弁当持参という節制した生活をしていました。

只、良かった点としては、商工会主催のパソコン教室を請け負っていたこともあって、講師の先生の話を聞きながら、アシスタントで中高年の方をサポートする機会があったので、これでEXCELとWordは覚えることができました。これまでの”人の人情の機微に触れながら相手の腹を読む”という仕事から”スキル重視で人格は問われない”という末端のIT労働者という正反対の世界に足を踏み入れた事がいい感じで私の社会復帰を促進させたことは確かです。一応は正社員で社会保険ありで昼間の仕事という身分が持てたことにかすかな充足感があったことは確かです。