私は本来はクリエーター系で、良く子供からは「お父さんは道を間違えたんじゃない」と真顔で言われます。「そうだよね~」と返すしかないのですが、私は高校生の頃は本当に絵描きになりたいと思っていました。簡単に言ってしまうと周囲の状況や親の理解が得られず普通に大学に進む道を選択しましたが、あの当時の親世代の考え方には、子供の特性を伸ばすというよりも、いかに社会に適合できるような道を歩ませるか(親は徹底して公務員押し)に重きを置いていたので致し方ありません。
子供たちには、自分の資質にあった居場所を見つけて欲しいと思っています。
さて、人生の道を最初に大きく間違えてしまった私ができる仕事といえば、営業職しかありません。皆さんは営業職に関してどのようなイメージをお持ちかわかりませんが、私の営業原体験は”顧客にとって必要の無いものを無理に売りつける”でした。もう少し上品な言い方をすると、”顧客にとって必要のないものであってもセールスパーソンの人格に感銘を受けるあまり、思わず買ってしまう”ということなのですが、見る視点と角度を変えると立派な詐欺だったりします。
とにかく物売りの世界は色々と見てきたので、トップセーラーの変質性?というのも、たくさん見てきました。「どうしたらそこまで自己本位に物を考えられるのだ?」という人や「自分は全然飛び込み平気なんです」という人は明らかに何かが欠落しているのを感じました。決して友達にはなってはいけません。
概ね低次の営業職を募集しているところはそんな人で溢れていますが、しかしながら奴隷にまで落ちた人間は心ならずもこういう離職率の高いところに応募するしかありません。それでも何度も何度も面接を受けて、蔑みの視線をたくさん向けられてきました。
一体、あの環境で誰が成果を上げることができるのか?あの環境で壊れずに一年持つ人間が何人いるのか?というような環境での就業経験しか詰めなかったものですから、経歴書に書ける実績もパンチに欠けます。
評価としては「こいつ大丈夫か?」「ノルマがキツくて辞めたんだな」といった極めて浅い見立てになります。
それはそれで結構なのですが、本当に人を見下すような態度を取る人物がたくさんいました。(特に大手)
それと面接に行った際に、「営業ってなんだと思います。僕よくわからなんですよね」と逆に質問というか相談されてしまったこともあります。この人も色々抱えていそうな感じでした。。
私が考える、正しい営業の在り方ですが、顧客に提供できる価値と価格が、顧客の求める価値と価格にイコールで釣り合っている事が前提です。その上で顧客に届いていない価値の伝達を助けるのが、永続できる営業活動の在り方だと感じています。
その上で顧客満足やホスピタリテイなど付加価値の部分を探っていくべきで、大本が釣り合っていないと何をやってもダメです。それは私が現在属している会社のビジネスモデルを見ているとよくわかります。