人のキャリア形成は、その人個人の”意思の力”だけでどうにかなるものではなく、多分に環境的要件。。はっきり言えば”運”によるところが非常に大きいと感じます。
日経新聞の「私の履歴書」等を読み込んでいくと、「私はこのように頑張りましたので、このような人生の成果を得ました。」ではなくて、色々な困難があったけどターニングポイントで恩師との出会いがあり、今の私があるのです。というストーリーに集約されるのではないでしょうか。。。
YouTubeで元巨人の桑田投手の対談をチラ見しましたが、「あの桑田さんでもPLに入った時に辞めようと思ったのか。。。」という下りを話していました。。なんでもフォームを改造させられて球が走らなくなり、ライトにコンバートされたのですが、たまたま練習を見に来ていたオッサン(失礼)に素質を見出され(すごい先生らしい)て見事に一年生からエースとして活躍することになります。
その後も巨人に入団後、同じようにフォームを改造させられて一年目は活躍できなかったのですが、これもたまたま練習を見に来ていた宮田氏からアドバイスを受けて二年目の大活躍へとつながります。
たまたま練習しているときに見てくれた。。。この薄い縁がなければ、桑田真澄という大投手は生まれなかったかもしれないんですね。
この薄い縁を広げていくためにも、自ら情報を発信し、人との出会いのチャンスがあれば出かけていくという姿勢が大切なのではないかと思います。
自身の現状を鑑みると、ブラックな就業環境で非常に苦しく、転職活動等もどうしていいかわからず、離脱したい一心で、様々なコンサルを受け、望む未来をビジュアライズしたりしていますが、もっと大きな天の図り事があるのかもしれないとふと感じました。
昨夜たまたまラジオを聞いていたら、霜降り明星のツッコミ担当”粗品”さんが、なんとクラッシック音楽の紹介番組のパーソナリティをしているではないですか。。。おそらくはこの粗品さんと同じような仕事をしたい音楽関係者は山ほどいるでしょう。。しかし”選ばれたのは彼”でした。
粗品さんは”夢以上のものが与えられた”と言った内容のコメントをしていましたが、粗品さんがクラッシックの話をするからこそ波及効果が高いんですよね。。クラッシックへの扉が開いたのはM-1優秀時のコメントだったようですが、目の前のお役目である、お笑いに一生懸命になっていたからこそ、もたらされた果実であると感じます。
人のキャリア形成というのは、自分の浅い現在地の認知から発想しない。。端的に言うと”策を弄しない”で、自分の直感を信じて取り組めることを取り組んでいけば、やがて天命・使命に沿った生き方になり、いつの間にか、与えられた役割が夢を超えているということになるのではと思います。