今年の6月末にお誘いを受け軽井沢に行ってきました。千ケ滝を見るために山道に入ったのですが、梅雨空の合間ということもあり、私たち一行以外に人は見ませんでした。人よりも熊に出会う確率の方が高い感じでしたね(^^)
そして千ケ滝に到着し滝を見上げていると、ふと崖の方に視線を移すと野生の鹿が三匹いました。私たちの視線と声に気が付くと、森の中に消えていきましたが、あの急な岩場を軽やかに渡っていく姿が本当に美しいな。。と感じました。。
思わず脳内にディアーハンターの哀切なメロディが流れます。。。
スコープ越しに鹿の顔が入った時にどんな思いで私は引き金を引くのでしょうか。。
(猟銃免許は持っていないですが)
あの鹿の美しさは自然との調和の中にあってこそなのだと思います。まさに今ここを生きている。一瞬間の刹那の中にあり続ける。。マインドフルネスな在り方を見た思いでした。
以前、TV番組でアフリカの野生動物のドキュメンタリーを見たことがあったのですが、弱い草食動物は肉食獣にいつ襲われるかわからないのに、卑屈な感じに見えず(もちろん細心の注意を払うが)肉食獣から逃げ切った時には、尾っぽを振って全身で喜びを表わします。
人間の目から見れば、弱い草食動物はかわいそう、、という視点になるのでしょうが、彼らは全力で今を生き切っているのです。
私も自身を覆う心配事というのは、まさに心配しても仕方のないことばかりです。これに煩わされて今を失うということは、非常にもったいないことなので、改めて”今”を生きることに注力したいなと感じています。