人々の耳目を集める一番手っ取り早い方法が”奇をてらう”ことです。いわゆる人とは違った奇抜な行動をすることですが、今やSNSでは奇をてらった行動はあまりにも溢れすぎて残念ながら規制がかけられているほどです。
それでも”自分らしくなかろうが、恥ずかしかろうが”奇をてらった行動は一応のアクセスは生みます。
具体的には言うまでもないことですが、戦前の女性ならば恥ずかしさの余りに卒倒してしまうようなコスプレも大規模イベントではありふれ過ぎていて思ったような集客を生まなかったりします。
私は個人的には露出を多くする事による集客はもはやインフレしていることと、やっている本人達も羞恥心に薄いので物語性に欠けるところがあって思ったほど効果がないという地点にまで来ていると思います。
では何が”奇”であり”恥”であり人々が見たいと思うのか。。あるいは印象に残るのか。。。そんな漠然とした問いを抱えていた時に先週参加した異業種交流会でとても奇怪な人物に出会いました。
何しろシルクハットにマントのいで立ち 、なおかつタワシをペットとして引き連れてのご登場です。会場に入って着替えたではなくて、そのまま電車に乗って町を歩いてきたのではないかと思います。
人間は皆がやっていることであれば何故か恥ずかしさも薄れるのです。ヌーディストビーチにいけば皆全裸です。しかし一般の人にとってみればこれこそがマネのできない恥ずかしさの境地なのではないでしょうか。。。。そしてご本人にとってみればこれこそが自分の在り方なのです。。。。
交流会では”たわしおじさん”と同席させて頂いたのですが、非常に社交的で他の同席させて頂いた方の紹介も上手で名ファシリテーターでした。
どこに行っても注目を集める自己の特性を生かして”これは!”と思った商品や活動のプロモーションもしているようです。
なんというか人には色々な生き方があるのだなぁぁと感じました。。。同時に様々な生き方を目の前に提示されて「君はいつまで狭い世界に自分を閉じ込めておくのだね?」と天から問われているような気持ちになり、そろそろ自分を解放させてあげようではないかと感じさせてくれました。
この日の交流会は実に様々な僥倖ともいうべきご縁を頂き、自分の小さな行動、小さな発信は少しだけ目の前の何かを揺らすことしかできないけど、発信を続けるうちに時として大きな揺らぎとなって世界に響くかもしれないなと感じました。。。