私自身の体験からですが、キャリア形成を考えたときに肝になる考え方が、現在地から考えるということです。
現在地の中には自身の年齢や出自や資質も含め環境的なあらゆる要件が含まれます。まさに”現在地”なのです。
いまエベレストを登頂中で、頂上まで半分の地点で吹雪に見舞われたなら、どうすれば凍え死なずにビバークできるかを考えないといけないでしょう?快晴の平地にいることを前提に物事を考えるアホはいないと思います。
現在地で何が活用できるのかを注意深く観察して使えるものはなんでも使って活路を開くのが正しいあり方だと思います。
幸か不幸か、あなたは能力がありながらも時代が悪かったのか、運が悪かったのか自己の能力を発揮できずにくすぶり続けている。。意識高い系のあなたは社内のアホよりも社外の人達と、とことん話が合う。
「自分もこの人達と同じような環境で働きたい」ここまではいい。。。しかしながら、そこにはどうしようもない彼我の環境的差異が存在するのです。。
ここで自己啓発で活路を切り開こうとするのも一つの道です。よくあるのが資格取得なのですが、現在地の環境と全く被らない資格で活路を見出そうとするのは正直難しい。。士業でいきなり独立するのも尚の事難しい。。。
要は自分の現在地の環境と被らない領域で活路を開こうとしないこと。。これに尽きます。
自分自身の反省点も含めてなのですが、私の就業環境が”とてつもなく前時代的でドメスティックで対外的には全く通用しない”と思っていたのですが、これも今から考えると思い込みだったような気がします。。
自身の転職歴の多さと年齢的なこともあり「独立自営しかない!」と思っていたのですが、これはまさに現実を軽んじた見方だったと思います。。。
当時置かれた就業環境は、物事の道理が通じるはずもないので正論にこだわるのではなく、ひたすらネゴシエーションというかアップルポリッシング。。日本語で言うところのゴマすり&懐柔に徹するべきだったと思っています。
故に自分探しや自己の強み発掘をしてもよいですが、そこから次の展開が開けることはありません。すべてお布施として消えます。。。あくまでも環境から考えるべきです。
もしコンサルに依頼する場合は、”とことん現在地と向き合って観察してくれる”コンサルが望ましい。。。間違っても本来の資質開花とかお花畑な方向に向いてはなりません。。
そうすると、齢50を迎え会社環境は終末期。。。しかしながら転職は正攻法では難しい。。といったシチュエーションでも、やるべきことは決まってきます。
徹底した現在地の観察です。。
理想としては
①自分が楽にできること。他の人が悪戦苦闘していることでも、なぜか自分は楽にできること。感覚としては「そんなに難しいの?」とナチュラルに思えること
②周りが喜んでくれること。
➂お金になること。サラリーマンであれば高評価を得られること。
この三つが重なる地点と現在地とを繋いで一致化させるにはどうすれば良いかをまずは考えて行きましょう。