現代人にはドキッとするタイトルの話題の本「スマホ脳」をざっと読みました。
一時期娘のスマホ依存が甚だしかったので、当てつけにテーブルの上に置いておいたのですが全く気にする様子はなかったですね。本当にスマホを持ってからの娘は人が変わったようにスマホの世界に取り込まれて行きました。
折しもコロナ禍によるリモート授業となり、リモート言っても実際にはホームルームしか行われなかったので、自主的に勉強するはずもなく、朝から晩までならぬ、「晩から朝まで」スマホをしまくり完全に昼夜逆転していました。
さすがに親の我慢も限界に達し厳しい話をした上で保護者管理ソフトを入れました。当初はGoogleの保護者管理ソフトを入れていましたが、学校で使うClassiというソフトが使えなくなるという障害があったために、やむなく有料のカスペルスキーセキュリティを導入しました。
スマホ脳の書中でスティーブジョブズが自分の子供にipadを持たせなかったことが書いてありますが、子供のみならず大人の脳機能にも大変有害性があることが指摘されています。
私はスマホゲーム等はやらないのですが、SNSの「いいね」は気になります。会心の?投稿をした直後の「いいね」がどれくらいつくのかもついつい気にしてしまいます。
私は常にチャンスを伺っているような満たされない人間です。これはギャンブルに依存していく人間と属性が近いです。
現状が満たされている人間は、何かに縋る(すがる)必要がないので SNSに依存することはないでしょう。私の場合にはにSNSによって世界が広がったことも事実なのですが、確実に脳内の報酬系回路をジャックされている感があります。
私の今の原動力は何かというと、どうにかしてこの苦海から逃れたい。どこかに蜘蛛の糸はないものか。。。。救済への切望感なのです。SNSから全く何のグッドニュースがもたらされなければ、最初から相手にしないのでしょうが、年に何回かは「案件」が入ってくるので、トータルで負けるけど一瞬の勝に目がくらんでしまうギャンブラーのように「今日はワンチャンあるんじゃないか」と期待してしまうわけです。
以前、Web飲み会で「TOYOTAに勤めているような人はFacebookやらないよなぁ~」と誰かが酔いにまかせて呟いていましたが、大手企業社員は確かに参加率は低いかもしれません。大手でも現状に甘んじたくなくて、積極的に社外のコミュニティに参加しようという向上心の高い人の参加はあると思いますが、私のように「本音では一発当てて現状から脱却したい」という人はいるはずもありません。
そういった意味ではSNSは見事に弱者を取り込んでいる部分があると思います。私が考える強者は携帯電話を持たなくても十分やっていける人です。
今後どうなるかわかりませんが、山奥で炭を作って生計を立てられるような強者になりたいです。