前回からの続きです。就業環境に馴染めないながらも、生活の保証に足り得る給料と引き換えに大切な何かをドブに捨てながら日々過ごしていました。
最近、ストレングス・ファインダー診断をしてみたのですが、自分のトップの資質は「最上志向」でした。おそらく当時もそういう資質は変わらなかったはずなので、如何に鬱々としていたかがわかります。
給料にプラスして、様々な恩恵に浴することができたので、これが私をさらに骨抜きのゆでガエルにさせます。会議と称しては、飲み食いしたり、考え方の合わない上司が度々、食事を会議費でおごってくれたり、福利厚生で社員旅行(心から楽しくはない)やミュージカル鑑賞。更には、やることもないので昼休みを大幅にすぎる時間まで公園でキャッチボールとか、あり得ない就業環境です。
「こんな事が長続きするわけないよな~」と思っていたら、顔が見えないゼーレのような上位組織から通達があり、ある年齢以上の雇用者はリストラとなりました。
皆、本当に残りたかった人達だったので、去り際が見苦しい人も中にはいました。社長は温情ある言葉を掛ける一方で、ゼーレの駒としての張り付いたような笑顔を浮かべていました。
その後も何度か組織再編に伴い、リストラ劇はあったのですが、その政変に関わらず、私は残りました。会社がやってほしい仕事をやらないようにして、本当に必要でやるべき仕事を選択するようにしてきた事が功を奏したと思います。
自分でポジションもつくってきましたしね。。
組織に全く従順でない人がその組織に残るのは無理だと思いますが、その一方であれほど自分を滅して、組織に迎合していた人がいとも簡単に放出される様を見て、属人思考を助長させるような”教え”は”する”ものではなく”させる”ものなのだなと見を持って知った次第です。