自分2.0へ! 50代からの再挑戦・自己覚醒録

人生のリカバリーショットを放つべく再キャリア構築の旅https://blogmura.com/ranking/in?p_cid=11013598

そしてコミッションセールスの世界の扉をたたく。。。。

前回の続きです。そういう訳で、一年を待たずにまたも失業保険のお世話になることになりました。事業計画を考えるべく勉強会やコンサルの自己投資をした事もあり(会社が出してくれなかった)すぐに生活費がなくなってきました。自己都合退職の為に(中小企業は何があっても自己都合退職に仕向けます。融資を受けている関係上でしょう。)3ケ月待たなければ、失業保険のお金がもらえません。

そこで再度、求職活動をします。色々あって、もう精根尽き果てていた関係で、今回は職業安定所ですぐに就職できそうな先に就職することにしました。

そこで、応募したのが「椅子式マッサージ機」の販売会社です。某メーカーの椅子式マッサージ機や足のマッサージの機械を健康ランド等で実演販売をする仕事です。

昔、健康ランドスーパー銭湯に行った事がある人は”ああっあれね!”とピンと来ると思います。かって健康食品メーカーにいた時には、さんざん宣伝販売とかやってきたので自分には向いているのではないかと思ったのです。

面接も好感触ですぐに採用が決まりました。最初の試用期間の1ケ月は固定で25万が保証されますが、以降は確か18万円プラスコミッションです。一台売ると約3万4千円のコミッションなのですが、約5台/月売らないと加算になりません。結構厳しいですね。。。でも自分は大丈夫なのでは。。とこの時は思っていました。。。。

後日2日間くらいの研修があったのですが、一緒に受けたのが、生命保険を営業していたような香水の似合う素敵なオバサマと高校を出てアルバイトをしていた女の子でした。

この女の子は仕事内容が、自分の思っていたものと違うと感じて研修二日目でバイバイ(^^)/~~~となりました。要するに来るもの拒まずで誰でも採用するんですね。逆を言えば大変離職率の高い仕事でもあります。

途中一人の離脱者がありましたが、無事に二日間の研修を終えて、自分の担当エリアでの営業活動がはじまりました。私は車がなかったので電車で移動できる3店舗の健康ランド内の拠点をローテンションでシフトが組まれます。

販売の現場では二人体制となりまう。最初に先輩やエリアの担当者からの指導があり、一番面食らった事があって、それはお客さんとトークした後に「名刺を渡すな!」とキツく言われること。。「はっ?」と埴輪顔でフリーズ。。。。。。。。。。。。。。

どういうことかと言うと、この仕事は一回限り、一場面限りで次がないのだと。。。だから今決めさせて売り切るしかないのである。。。確かに健康ランドに来るお客さんは、湯船に浸かりに来るのが目的で、ついでにマッサージ機に座りたい訳で、この機械の購入を目的に来ているわけではありません。それはわかります。。しかし健康ランドの常連さんはいるわけで、中には何回か機械に座る内に気に入って購入につながるのではないか。私は体質的に物事を積み重ねた上で成果を導くという発想が好きなので決して無理はしたくない。顧客の立場に立ってどう接したらうれしいのかという事を考えて意見するのですが、ことごとく否定されました。。。。

確かにやってみてわかった事は、座って機械の心地良さを体感してもらうと気持ちが開放されて「家にあったらいいな。買ってもいいかな」と皆思うのです。その間隙を逃さずに稲妻の如くプッシュして契約書にサインを書かせることができないと、「高いものだし良く考えるね。家の者とも相談して」という感じでお客さんが家に帰ると我に返り「あんな高いもの買えないよ。置く場所もないし」となるのです。

そういう背景があってか、更に指導で驚いたのは「パンフレット」をお客に渡すな!お客さんの感覚として家で家族と相談したい。だからそのために説明するパンフレットが欲しいというのは自然な感情だと思いますが、「パンフレットを下さい」という問に対する答えとして、「これ(マッサージ機)がパンフレット!」と言い放つのです。お客さんは一瞬ポカン

「パンフレットを持って帰っても、気持ちよさは伝わらないでしょう?」と切り返すのですがパンフレットや名刺を渡すと、そこで会話が途切れてしまうからという売り手側の理屈なのです。それにしても失礼な対応だと感じました。実際に先輩がそのトークをお客さんにしたら怒り出した人いました。(≧ヘ≦ )ムカ 

要するに、寅さんの露天販売の口上みたいな世界です。寅さんは愛されキャラだから「何?買わない?帰れ!このヤロウ」と言っても逆に笑いになってしまいますが素人がこれやったらえらいことになります。

 いやぁ~。えらい世界に来てしまったなと思いました。ここで得た体験は私の人生経験上かなり大きなインパクトを与えてくれたので、複数回にわけて振り返りレビューしてみたいと思います。